こんなお葬式【長篇】

時間がくるまでの間、事務所で待機する僕達は、自然と今回の仕事の話になった。

─泣いちゃったね……。

─うん……久しぶりに。

─なんだか……、あれが本当のお葬式なんかなって思ったよ。

彼女はうつ向き加減で続けた。

─思ったら、普段私達がしてる仕事って、単なるしきたりの進行なんやろうなって……。

彼女もやはり足踏みをし、心で葛藤をしている一人だった。

話す言葉の雰囲気に、割り切れない何かが見え隠れする。