「うわぁ~~ん、ギリギリぃ~~!」






周りに人はもういない。







2重のドアを開き、急いでガラス張りの階段を駆け登る。




「キーンコーンカーンコーン…」





「やばっ!」


「ガチャッ」




「滑り込みセー…」


「セーフじゃない!」



頭の上で鈍い感覚がする。


「痛っ!」




「もっと早く来なさい!」


先生は怒りながら全くもう…と笑う。



他の5人も笑う。









……これは私の本当の物語。