都合のわるい女

「へいへい。

どうもありがとうございます」



俺が笑って答えると、タカハシもぱっと笑みを浮かべた。



あー、やっぱ可愛いぜ、こんちくしょう。



「付き合ってあげるから、あたしの言うことはちゃんと聞きなさいよ!」


「今までだって聞いてただろうが」


「もっとよ! とりあえず、今日は最高級においしい肉じゃが作って!」


「しょうがねえな。じゃ、買い物して帰るかー」


「いいね」


「たまには一緒に作るかー」


「えー? ま、それもいっか」



タカハシはにこっと笑った。


俺の好きな笑顔だ。



「あ、あとね」



タカハシがくるりと振り返り、ずいっと人差し指を突きつけてくる。



「浮気したら、殺す!」


「へいへい」



いままで以上に尻に敷かれそうだな、こりゃ。



まあ、それもいいか。





*Fin.



〈恋する変人〉シリーズ


斉藤くん、聞いてますか?

憂鬱なソネット

黒毛のアンと僕。

俺は今見知らぬ女に壁ドンされている

めんどくさがりの南くん