都合のわるい女

言ってから恥ずかしくなり、俺は自分の頬が、平手打ちによるものとは別の熱さを帯びていくのを感じた。


しかし、タカハシの頬は………俺のそれを大幅に上回って、ミニトマトのように真っ赤に染まっていた。



「た、タカハシ!? 大丈夫か!?」



あまりの赤さに心配になり、俺はタカハシの肩をつかもうと手を伸ばす。


その瞬間、タカハシはずざっと身をひいた。



「おい、タカ………」


「………なっ、き、キス……っ!?」



タカハシは口をぱくぱくとさせ、信じられないといったように声を上げた。



「ニッシー、いま、キスって言った!?」


「え? お、おう………」



俺が戸惑いながらも頷くと、タカハシの顔は火を噴きそうな勢いで紅潮した。