都合のわるい女

俺もだいぶ酔いが回っている。



「そろそろ寝るか〜」



そう言ってから、はっと我に返る。


寝るって……どうやって?

この部屋には、当たり前だが、寝るところといえばシングルベッド一台しかない。

床にも寝転がれるスペースはない。


ど、どうすれば………。



そんな俺の焦りと逡巡をよそに、タカハシは



「んー、寝る〜、もう限界……」



と目を閉じかけている。


ベッドに背を預け、のけぞるように顔を仰向けるタカハシ。



「おい、お前、そのまま寝るなよ?
身体痛くなるぞ」


「………ん……」



タカハシはこくりと頷いたが、動き出す気配はない。



「ターカーハーシー」


「…………」