都合のわるい女

これだけワガママで傍若無人なくせに、タカハシはなぜか、男におごられることだけは断固拒否するのだ。


俺をアッシー君として乱用するくせに、ミツグ君にするつもりはないらしい。



とはいえ、たぶん俺のほうが飲むし食うので、少し多めに出させていただく。



「よっしゃ、帰ろー」



タカハシは「えいえいおー」と手を挙げてコンビニを出た。



「帰ろうって………お前の家じゃないだろうが」


「ニッシーのものはあたしのもの、あたしのものもあたしのもの♪」



どこぞのガキ大将みたいな発言をするタカハシとともに、俺はアパートの階段をのぼった。



「カギあけてー」


「へいへい、仰せのままに」



ボロい玄関の鍵を開けると、タカハシは遠慮なくずかずかと上がり込んだ。