都合のわるい女

「マジかよ!? どうすんだ?」


「えー、うーん………」



タカハシは酔いも覚めたという表情で、頬に手を当てて一瞬考え込み、次の瞬間、



「ニッシー、泊めて♪」



と小首を傾げ、軽く言った。


その言葉の意味を数秒間吟味して、俺は



「はっ!?」



と度肝を抜かれた。



「と、と、泊めてって!?
俺の部屋に!?」


「あったり前じゃん。
他に泊めてくれそうな子、このへんに住んでないし」


「っ、で、でも………」


「なによー、ダメとでも言うつもり?」



タカハシはぎろりと俺を睨みあげた。



「いや、ダメっていうか………ってか、お前のほうこそ、いいのかよ?」


「何がよ?」



タカハシがきょとんとした顔になったので、俺は盛大なため息を吐き出した。


………こいつ、なんも分かってねえな。