都合のわるい女

「えっ、いや、うーん………」



嘘をつくとすぐ顔に出てしまう俺は、どうやって言い逃れしようかと考えているうちに、逆に不自然にまごついてしまった。



「まじっすか、西野さん!
何年生っすか、どんな子っすか、可愛い子っすか?」


「高1とかだとやばくない?
こないだまで中学生じゃん!」



後輩の女の子が、興奮したように「やばいやばい」と連呼する。


それを聞いて、俺はぎくりとしてしまった。



「いや、えー………」


「えっ、まじですか、高1!?」


「………つーか、中学2年……」


「きゃー、やばーい!」


「いやいやいや、別に付き合ったとかはないからな!?」



先輩が「本当かよー?」とにやつく。



「そりゃそうっすよ!
告られたけど断りましたから!」


「もったいねーなぁ」


「いやー、だって、ねぇ?
中学生っすよ、中学生………」