「…長くなるけど…」

「うん、構わないよ」

やっぱり、なにか怒ってないか?

まあ、黙ってたからしゃーねーけど。

「あいつは、流音って言ってな俺の…元カノだ。

ああ、元カノって言ってもお互い好きじゃなかった思う。

少なくとも俺は…。

俺、弟がいるんだよ。

血は繋がってないけど…親の再婚でできた。

俺は母親の連れ子。

弟は父親の連れ。

でも、もう離婚して…会えてないんだ。

…流音は、弟の"林"(リン)が好きだった。

でも、林は好きな子がいた。

林の好きな子は、メールの子だった。」