「桃葉、流音はね…」

理由があったとして…、あたしは他人から聞いていいの?

でも!

頭の中が、グチャグチャだ。

聞きたい。ううん、聞きたくない。

だけど、知りたい。

**

「仁華、いい。あたし、竜二に聞く、から。」

「…あ。うん、分かったよ、桃葉。」

「ありが、と」

「1ついい?竜二のことを聞いても、嫌いにならないで…あげて」

「うん。ならないよ!ううん、嫌いになんて…なれないから大丈夫」

もう、戻れないから…。