あの人が、気になって仕方ない。

なにか引っ掛かって。

『桃~葉!』

―ズキンッ

また、きた。

この痛み。なにかが、

「桃葉?どうしたの?」

静華ちゃんの声も曖昧にしか聞こえなくて

痛みは増すいっぽうで。

治まりかたをしらないみたいで。

「…ぃ……ぶ」

大丈夫…そう言いたいのに。

声がでなくなる。