竜王華伝 (完)

郁が出ていったのと同時に、看護師さんが入ってきた。

「おはよ、桃葉ちゃん。」

あたしの病室は、鈴さんがお金を出してくれてるから個人部屋。

病食も、他の病院と比べたらすごく良いものだとおもう。

カラフルで、美味しいから。

「おはようございます」

「今日の、夕方。向かえに来るって。それまで安静にしててね?傷が痛かったらすぐに言うのよ?」

「あ、はい」

傷…ね。

気づかなかったけど、触ると痛い。

郁くんといたからかな?

全然痛くなかった。