竜王華伝 (完)

その竜二の思いは切なく、消えるように。

飛んでいくように、風に流れた。

その間、静寂に包まれた。

「…俺らが、したことは………。」

* * *

―ドクン

そんなことが?

そんなことまで、してたのか?

それを耐えてたのか?

でも、気になるのは…親友。

大倉?だっけ?謎。

「ホタルーって子さぁ、怪しいよね~。僕の勘が正しければ、ホタルって子が一番のカギになるよ。」

桃葉と、ホタル?

どんな関係だったのか。

急に喧嘩し出した…と言っていたが。

影風だしな、信じられないってところもある。