*仁那side*

「お前らは、桃葉がそんなことすると思ってるのか?」

竜二が静かに聞く。

うん、一緒に過ごしたのに簡単に裏切る。

ありえないよね。

「じゃあ!じゃあ、どうしろって言うんだよ!あの日、桃葉は。認めたんだぞ?!裏切ったと自ら言ったんだよ!!!それともなんだ?俺らの中に裏切り者がいるとでも言いたいのか?」

明らかに、殺気らしきものをだし

敵意丸出しのバカな景。

くくく、本当にバカ。

「あーはっはっ!君たち脳ミソあるの?今のはなし聞いていてさ~思ったんだけど~。
僕には、君たち自身に思い込ませているようにしか感じないんだけど~」

それは、同感。

すると、彼らの顔つきが変わる。

そんな彼らを楽しむかのように、仁華は続ける