竜王華伝 (完)

とりあえず、逃げることにした。

暴走族ってだけでアウトだから。

「挑発しねぇで帰るぞ。」

俺が叫びみんなが動く。

急いで溜まり場に戻り話し合う。

そのとき、見たんだ。俺らは!

「桃ちゃんじゃない?!桃ちゃんだよね?!桃ちゃんが……?」

警察が、桃葉に話しかけていたことを。

その警察は、俺らを睨んだ。

桃葉は、無言で見ていた。

「嘘だ、ろ?」

唯が呟いた。その言葉が会う。

裏切ったのか?そんな考えが頭を過る。

いや、たまたまだろ?

警察に知り合いがいただけ…だよな?

俺らは、警察が動く前に逃げた。

桃葉を乗せて。走った。バイクで。

嘘だよな?通報したのか?

桃葉が?いや、そんなことできないよな?

倉庫に戻り、俺らは…桃葉を問い詰めた。

「お前が流したのか?情報を」

「…え、?」

「桃葉!さいーてだよ。今日がどんな日か知ってるでしょ?!僕、楽しみにしてたんだよ?!なのに!なんでだよ!!」

唯が叫ぶ。そのとき桃葉は、