「なあにパピア、イゼルベラさまがあなたのご主人にヤキモチでも焼いてるとでも?」

 メリッタが鋭く言った。

 「ええ、まぁ。だって、あの姫君だし。」

 「そんなことないない!だってフィストスさまたちが今回はずっと監視してらっしゃるんでしょ?それにトリーフィアさまもいらっしゃるわ。」

 「確かにそうね、あの二人の目を盗んで悪さなんて出来ないわね。」

 そう言いながらもいつか怒りの皺寄せがくるかもしれないと、心がざわつくのを感じていた。