次の日、俺たちは再婚相手の家に来た。 すごく大きな家で驚いたけど、不安の方が大きかった。 知らない人が父親になって、上手くやっていけるのかな。 でもどっちみち、暗闇にいることには変わりないのだから、気にする必要はないかもしれない。 そう、思ってた。 「久遠翔輝。よろしく」 そう、思ってたんだ。 この人の、この笑顔を見るまでは…。