少しの光だけでもいい。 一粒の光だけでもいいんだ。 この家に光を分けて。 スルスルと手のひらから零れ落ちて行ってしまう光を、誰かすくって。 こんなことを誰かに言ったら、笑われるんだろう。 バカみたいだと、大袈裟だと言われるんだろう。 あしらわれて終わってしまうんだろう。 だから言えない。 だから、星に願うしかなかったんだ。