騒がしくて、まとまりがない兄弟だけど。



「さてと、夕飯でも食べますか!」


「「飯ーー」」


「あっ!!待て、雷!煌!!お前ら唐揚げ全部食う気だろ!!」



暖かくて、優しくて。




「翠にぃ行くよ!てか、俺翠にぃいなくなったらマジで何にもできないんだから、もう出て行ったりすんなよな!」



慶が顔を真っ赤にしながら俺の横をかけて行く。



「そうだよ、翠にぃ。俺も翠にぃいなくなったら、誰におかえりって言ってもらえばいいの」



慶に続いて、陽も声をかけて歩いていく。



よかった。


俺のやってきたことは無駄じゃなかった。


ちゃんと、届いてた。