俺、兄貴になりました②




「俺…寂しかったんだ…」



一人、楽しそうに笑う兄弟を見て苦しくなるのも。


毎日誰もいない家に帰るのも。


全部、寂しかったからだ。




「俺がいなくても皆は楽しそうだったから。俺一人だけ、取り残されてるように感じたんだ」



人は成長するもの。


弟達が成長して行くのを見て、じゃあ俺はどうなんだろうって考えた。


まだ子供のままなんじゃないのか。


部活や友達と楽しそうに外で笑う弟に対して、俺は今だにこの家に縛られている子供のように思えた。


段々みんな離れて行く。

それは当たり前のことなのに。


俺だけを取り残して、離れて行ってしまうから。


なんとか繋ぎとめたかった。


けれどその方法が分からない。


俺にできることは家事しかなかったんだ。だから頑張った。



でも。



「家事なんて、俺がやらなくてもできるじゃん」



やらないだけで、本当はできる。

それに気づいた。