「しょーにぃー!!」



突然聞こえてきた叫び声に、翔輝はびくりと肩を震わせた。



何があったんだと声のした方に向かうと、高2になった翠が階段の上から呼んでいた。



「どうしたー?」


「慶が起きねーのー!」


「あー…」




実は中学からバスケ部に入っていた慶は、高校でもバスケを続けていて夜遅くまで練習しているためか、なかなか起きられないようだ。



しょうがない、と階段を上がると、ちょうど雷と惶が部屋から出てきた。



「おはー」

「何してんの?」



そう言ってふぁー…と同時に欠伸をする双子。



「雷にぃ、煌にぃ。慶が起きないんだ」



翠の言葉を聞いて寝ている慶を見た双子は、スタスタと慶の元に行き…。



ドス!!


「「オラァ、起きやがれー」」



2人して慶の上にダイブしやがった。



「うぎゃあっ……し、死ぬ!」



途端に目が覚めた慶が苦しそうにもがく。