「お前、この家出てくって、どういうことだ」
「っ…!?」
なんで、知って…!?
「え!?翠にぃ出て行くの!?」
「なんで!?」
弟達の声にも反応せず、翔にぃと俺は互いの目を見合っていた。
翔にぃの目は怒ったまま。
その目に耐えきれず、目線を反らした。
「担任から連絡があった。…翠、お前ここから通える大学に行くっていってたよな?」
「……」
「行きたい大学があるなら一人暮らしもあり得るし、それでこの家を出て行くのは構わない」
「……」
「けど、勝手に出て行く気でいるなら許さねぇ」
「!」
許さない、か…。
「なんで言わなかった?」
俺を責めるような声に、拳をギュッと握りしめた。



