俺、兄貴になりました②




「お前、この家出てくって、どういうことだ」


「っ…!?」



なんで、知って…!?




「え!?翠にぃ出て行くの!?」


「なんで!?」




弟達の声にも反応せず、翔にぃと俺は互いの目を見合っていた。


翔にぃの目は怒ったまま。


その目に耐えきれず、目線を反らした。




「担任から連絡があった。…翠、お前ここから通える大学に行くっていってたよな?」


「……」



「行きたい大学があるなら一人暮らしもあり得るし、それでこの家を出て行くのは構わない」



「……」



「けど、勝手に出て行く気でいるなら許さねぇ」


「!」



許さない、か…。



「なんで言わなかった?」



俺を責めるような声に、拳をギュッと握りしめた。