「あれ、まだ他の奴ら帰ってきてねぇの?」
「あー、うん。てか、いつも帰ってこないよ」
「え、そうなの?」
そうなんです。
…あ、翔にぃに、進路のこと相談してみようかな…。
一人暮らしするって言っても、勝手に家出て行くってわけにも行かないだろうし…。
「あのさ、翔に…」
「陽のやつ帰ってねぇのか。勉強するって約束してたのに」
……。
出かけた言葉を飲み込んだ。
「…陽なら、もう少しで帰ってくるよ。いつもこの時間だから」
「そっか。じゃあ待ってるかー」
陽は今年受験だから、仕方ない。
にぃ達は忙しいから、言えないよ。
仕事して、弟の相手して…俺なんかの相手をしてる暇なんてないから。
もう高2なんだ。
自分のことは自分で決めなきゃ…。



