「トーストとベーコンエッグ。早く顔洗ってこい」 「「はーい!」」 2人はまたバタバタと洗面所にかけて行く。 …朝から近所迷惑だ。 「おはよう、翔にぃ」 学ランをしっかりと着て起きてきたのは、中3の陽。 クールなところは相変わらず。 けれど兄弟思いのしっかり者なところも相変わらずだ。 「何か手伝うことある?」 「あー、じゃあ洗い物頼むわ」 「分かった」 陽は袖をまくって洗い物を始めた。 いつも助かる、と、翔輝は思う。