それから次々に帰ってくる兄弟。
一気に賑やかになる家。
1人でいた時の静けさが嘘のようだ。
一番最後に翔にぃが帰ってきて、夕飯の準備。
キッチンに立つ翔にぃの元に、陽が近寄っていく。
「翔にぃ、手伝う」
「陽、いつも悪いな。サンキュ」
そう言って陽の頭をくしゃっと撫でる。
…いいな。
俺もありがとうって、言われたい。
って、何考えてんの、俺…。
お礼を言われたくて家事をしてるんじゃない。
弟のことで兄貴に迷惑がかからないようにするのが俺の役目。
俺は当たり前のことをしているだけなんだから。
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