俺、兄貴になりました②




それから次々に帰ってくる兄弟。



一気に賑やかになる家。


1人でいた時の静けさが嘘のようだ。



一番最後に翔にぃが帰ってきて、夕飯の準備。


キッチンに立つ翔にぃの元に、陽が近寄っていく。



「翔にぃ、手伝う」


「陽、いつも悪いな。サンキュ」



そう言って陽の頭をくしゃっと撫でる。




…いいな。


俺もありがとうって、言われたい。



って、何考えてんの、俺…。




お礼を言われたくて家事をしてるんじゃない。


弟のことで兄貴に迷惑がかからないようにするのが俺の役目。



俺は当たり前のことをしているだけなんだから。