呪ワレタ廃校


「どこ行ってたんだよ!!恵、待っとけっつったろ!」

「「ご、ごめんなさい…」」


私と恵は同時に言った。


なんで蒼はこんなに怒るんだろう。


蒼って、こんなに心配性だったっけ?


「それより、香織は大丈夫なのか?!さっきは何があったんだ?」

「大丈夫だよ。なんて言うか、生気を取られるっていうか…。なんか、とりあえず、力が無くなっていったの。」


私は何故かあの時のことを鮮明に覚えていた。


あの頭蓋骨の山…。


今まで行方不明になった人のものなのかな…?


とてもたくさんあった。


だとしたら、あんなにたくさんの人が行方不明になり、そして、亡くなったの…?


もしかすると当時の学校の生徒もいるかもしれない。



私は怖かったけど、もう一度あの中を見たいと思った。



「戻シテ…」


私はその声を聞いて、鏡のことを思い出した。



「香織!その鏡、呪いを消したんじゃなかったのか?!」


蒼が驚いた顔で言っていた。


「私も最初はびっくりしたんだけど、どうやら呪いは消したから、鏡の外には出られないみたい。でも、ずっと『戻シテ…』って言っているの。」

「戻すってったって、どこに戻せばいいんだよ?」

「それを私も気になって聞いたら、かすかに図書室って言ったの。聞き取りにくかったけど…。」

「じゃあ、もしかすると図書室じゃないかもしれないってことか。」

「でも!私は図書室って聞こえたから、きっと図書室だよ!」

「じゃあ、図書室のどこなんだ?」

「それは…。」



そこまではわからないよ。


それを確かめるために鏡を持ってきたんだし。


「もしかして…。地下じゃない…?」


恵がぼそっと呟いた。


でも、私にははっきりと聞こえた。


「地下室か!!恵!ありがとう♪」

「え?え?待って。わからないよ?テキトーに言っただけだし!」

「大丈夫!それでも、何もわからないよりはましだもん!」