「恵、行こう!」
「え?トイレは?」
「あっ。そうだった。ちょっと待ってて。」
鏡のことが気になって、忘れていた。
私は個室に入った。
扉を閉めたら、とても狭くて、圧迫感があった。
「ごめん、ちょっとドア開けとくね!」
私は恵にそう言って、座った。
あれ?
でも、よく考えたら、飲み物をしばらく飲んでいないのに、なんで出るんだろ。
それに、お菓子だけしか食べていないのに、空腹感はない。
なぜだろう…。
でも、普通だったら、飲み物を飲んでいないから、脱水症状とかがでるはず。
もしかして、この空間だからかな?
もしくは呪いと何か関係しているかだ。
私はふいに下を見た。
すると、また日記を見つけた。
8月27日
行方不明者が2人でた。一人は私の友達だ。骨折していたあの子…。
また、鏡の中へ…?
また行方不明者…。
しかも、友達…。
何だか気持ちがわかるような気もする。
私は友達を亡くしたから…。
私は日記を手に持ちながら、個室を出た。
そういえば、早く戻らないと、蒼が心配するかも…!
「恵!早く戻ろう!蒼が心配するはずだから。」
「そうだね。」
私は鏡を持って、トイレを出た。
鏡は結構重くて、持っているのが大変だった。
でも、頑張って図書室まで運んだ。
図書室に行くときの廊下は少し怖かった。
玲ちゃんと悠祐が襲われたところ…。
でも、二人はもう…。
それ以上考えるのはやめた。
何だか泣きそうになってきたから。
図書室のドアを開けると、蒼がいた。

