「うわぁ!なんか、怖い!すごい!リアル!」

「だろだろ?入ろうぜ!」

「うん!」


私達は中に入った。


中は、全然空気が違う。何だか冷たく感じるのは気のせいだろうか。


すると、


ガタン!


「ひゃっ!」
「うわっ!」


何かが倒れたらしい。


絶対、これ、幽霊が攻撃してきてるよね…?


そして、奥に入って行くにつれて、倒れるものとかが増えてきた。


「あ…ぅあ…」


「蒼、今何か言った?」
「言ってないよ。」
「じゃあ、変な声は聞こえた…?」
「聞こえた…。」


「出て…いけ…。」


「ほらぁ!ヤバイよね?!逃げよう!」
「走れー!」


私達は慌てて家の中から出た。


その瞬間、溶けそうになるほどの暑さが襲ってきた。


「あ、暑い…。もう、帰ろう…。」

「まだ待てよ!ここから少し離れたところに古い屋敷があるんだよ!お城みたいな屋敷が!」

「えー…。」


私は暑いけど、心霊スポットには行きたいから、頑張って歩いた。


着いた場所は、人が全然通らない道沿いにある、大きな屋敷。


「にゃー」


黒猫がいた。


「ここ…?」
「うん。ここら辺で有名の心霊スポットらしい。」


私達は恐る恐る入った。


だけど、ドアの前に黒猫がいて、私達を入らせてくれない。


私達は仕方なく、入るのを止めた。


蒼も、行く場所がなくなったので帰ることにした。