とりあえず、先に蒼に行かせるか…。
「蒼、先に行って!で、その次に玲ちゃん、次に恵、最後に私って順番で行くから、もしも誰かが落ちたら、キャッチしてね!」
「はあ…?まあ、わかったよ…。」
蒼は嫌そうだけど、そうすることにした。
「じゃあ、行くよ。」
蒼は慣れた手つきでロープを結び、落下するかのように降りていった。
そして、下の方から、「タンッ」と小さく聞こえた。
着地に成功したらしい。
次は、玲ちゃんだ。
私は、ぶら下がっているロープを引き上げて、玲ちゃんの腰に巻き付けた。
「絶対に、手からロープを放しちゃダメだよ?」
「うん…。」
そして、玲ちゃんは穴の縁に座った。
「ねえ、図書室の前より、もっと怖くて凶暴な霊が下にいるよ…。気配がするよ…。」
「大丈夫。下には蒼がいるし、上には私達がいるから。」
「うん…。」
そして、玲ちゃんが心を決めたときだった。
「きゃあ!!」
誰も押してないし、ロープも動いてないのに、いきなり玲ちゃんは、後ろから押されたかのように落ちていった。
玲ちゃんの悲鳴がどんどん遠くなり、そして、下で、「ぐちゃっ」という音が聞こえた。
まさか…。

