翌朝、また9時に起きた。

だけど、玲ちゃんが先に起きていた。

「玲ちゃん、大丈夫?」

「うん…。」

見た目的には大丈夫そうではないけど…。

「なんで香織ちゃんは泣かないの…?」

「えっ…。なんていうか、涙が流れないし、悲しくもないの。私って、最悪だよね…。」

「香織ちゃん、優くんから聞かなかった…?」

「え…?何を…?」

「優くん、まだ言ってなかったんだ…。」

玲ちゃんまで何言ってるの?

「優くんね、香織ちゃんが好きだったんだよ?」

「え…。」

全く気づかなかった。

私、優に、イラつくとか、嫌いとか言ってた。


優の気持ちも知らずに…。

優は、私にわかってほしかったんだ。

この気持ちを。


すると、私の頬に、涙が流れた。


私は、優は好きではない。

でも、優は一生懸命だったのに、私は嫌いとか言ってしまったんだ。


それをとても後悔している。

せめて、気持ちに気付いていれば…。


ごめんね、ごめんね…。