私はよく、こんな風にケータイで調べたりして、呪いとかを試してきた。



見たら死んでしまう絵とか、聞いたら呪われる話とか。


でも、どれも嘘だった。


だって、現に私は生きている。


だから、信じない。



でも、その反面、私がオカルト系が好きなのは、“本物”を見たいから。
体験したいから。


私は“本物”を探しているのだ。


「香織、先生来るぜ」

隣の男子が、教えてくれた。

「ありがと( v^-゜)♪」


私は慌てて机の中に隠した。


そして、教科書を開いて、勉強していたような感じにした。


先生がいったあと、またケータイを使って調べた。


F高校が取り壊されないのは、死者が必ず出るから。


まだ、取り壊しの計画を立てている段階で、関係者は、亡くなったり、重病にかかったりした。


そして、みんな亡くなった。



色んな企業が取り壊そうとしたけど、結局死者が出て、止めた。



それからずっと、修理もせず、ずっと建ち続けている。



そして、色々情報をゲットしたとき、チャイムが鳴った。



「恵~!廃校の情報調べたよ~!」
「いいよそんなの調べなくても。」
「まあ、まあ、聞いて!」



私は、さっき調べたことを全て言った。



「うわぁ、もう、完全に呪われてるじゃん。やだぁ、行きたくない。」

「でも、もう決まったの!」



私は、蒼に男子を誘ってと言ってたことを忘れていた。


私は蒼のところに行った。


「ねえ、誰誘った?」

「そこの二人。」


そう言った蒼の目線の先には、私の嫌いな人が二人いた。


「えー…、なんであの二人なの…。」

「え?なんか言った?」

「いいえ、何も!」


蒼は地獄耳か!


蒼に誘われたのは、神里 優(かみざと ゆう)と、佐々木 悠祐(ささき ゆうすけ)だ。


優は、一言で言うなら、チャラ男。


もう、気持ち悪い!!


悠祐は、何て言うか、怖い。愛想がない。ムスッてしてる。


だから、近寄りにくい。


「お、香織ちゃーん!香織ちゃんが、誘ってくれたんだよね!俺と一緒に、二人だけで行く?」


優が話しかけてきた。


「お断りしまーす。」

「え、ひどっ!冷たっ!」

私はスルーして、恵のところにもどった。