これ以上人が来たら危険だ。
「じゃあ、どうすればいいんだよ!」
蒼がそう叫んだときだった。
私が立っていた場所が崩れた。
結構高い場所だ。
落ちれば、下手をすれば死ぬ。
死ななくても、骨折は確実だった。
私は目を瞑り、落ちる恐怖に耐えた。
もう、地面が間近だろうなと思ったとき、落下が止まった。
でも、どこも痛くない。
私はゆっくり目を開けた。
そこには、蒼が私を受け止めてくれていた。
「あ、ありがと…。」
「結構、重いな。」
「なっ!それは女子にいっちゃいけないんだよ!!」
蒼の発言には少し傷ついたが、怪我はしなくてすんだ。
恵が私を嫌らしい目で見ていた。
「な、何よ!!」
私も自然と顔が熱くなる。
確かに、よく考えたら、さっきのって…
「ふふっ。」
恵は私を冷やかすように笑った。
「い、行こっ!」
私は誤魔化すように、理科室へと歩き出した。

