理科室は1階だから、また階段をおりた。
まだギシギシいっている。
この階段、いつか崩壊するんじゃないかな…?
そう思いながら階段をおりていた。
すると、私が一歩を出したとき、階段から「ピシッ」っとヒビが入ったような音がした。
ヤバイ…。
崩れる…。
私の後ろからは誰も来ていない。
巻き込まれる人はいないけど、私を助けられる人はいない。
どうする…?
あと一歩出せば、必ず崩れるはず。
一段飛ばしでいったら、着地したところが崩れるかもしれない。
この階段は、私の身体を支えられるところはないのだ。
「香織ー?どうしたんだー?」
下から蒼が呼んでいる。
「階段が崩れるかもしれない!」
「え?!待ってろ!助けにいく!」
「だめ!来ても崩れるかもしれない!」
階段のヒビはゆっくりと広がっていた。

