その後、恵と蒼も起きた。
そして、喧嘩が始まった。
「お前の望んだ通りだな!」
「俺は望んでなんかない!」
「望んでただろ!お前が殺したんだ!」
「何を…!」
「やめてって言ってるでしょ!!」
私はさすがにイラついてきた。
「何で喧嘩するの?!人が死んだのよ?!」
そう言うと、二人は黙り込んだ。
「玲ちゃんは混乱しているの。それなのに喧嘩したら、余計に混乱するでしょ!!周りの人のことも考えて!」
私は言いたいことを全て言った。
「ごめんよ…。」
「ごめん。」
二人とも、謝った。
あとで蒼に聞かなくちゃな…。
とりあえず、悠祐をどうしよう…。
私がそう思い、悠祐の方を見た。
そのときだった。
悠祐の死体が消えたのだ。
そこには何もなかった。
「何?!今の!」
「わからない…。」
恵に私は応えた。