翌朝、私は玲ちゃんの泣き声で目が覚めた。

「やだ…。お願い…、起きて!死なないで…!」

「玲ちゃん…?どうしたの?」

「悠祐くんが…!悠祐、くんが…!」

私は最悪の事態を想像した。


まさか…!

私は悠祐の脈をはかった。

だけど、何も動いていない。

その上、身体がとても冷たい。



嘘でしょ…?!

「悠祐?!悠祐?!起きて!!」

どんなに呼んでも返事をしない。

やだ…。

お願いだから、目を覚まして…!

せめて、脈が動けば…。

だけど、ムダだった。

悠祐は、死んだのだ…。


「香織ちゃん、玲ちゃん?どうした…」

優は悠祐の前で泣いている玲ちゃんを見て、すぐに状況を把握したらしい。