悠祐の脈をはかってみた。

悠祐の脈は、とても弱々しく、いつ死んじゃってもおかしくなかった。


すると、私は悠祐の腕にアザが浮かび上がってきているのに気づいた。


え…?

私、悠祐に触ってないし…。

まさか、私が寝ている間に誰かが殴ったのかな…?


でも、それだったら騒がしくなるはずだから、私も起きるはずだし…。


じゃあ、これは何?!

私が考え込んでいると、

「香織ちゃん…?寝ないの…?」

優が起きた。

「私は大丈夫。さっき寝たし。」

「香織ちゃんは、なんで俺が嫌いなの?」

いきなりでびっくりした。

「え…?だって…、ち、チャラいし…。」

「そっか…。俺のこと、嫌い?」

「どっちかと言えば嫌いな方だけど…?」

「そうか…。」

すると、また優は寝始めた。

何なんだろう…。


それからしばらくすると、私も眠くなってきた。

寝たいなぁ…。

誰か、見張りしてくれないかな…?


あ、玲ちゃんはどうだろう。

私は玲ちゃんを起こした。

「香織ちゃん…、何…?」

「ごめんだけど、悠祐の見張りしてくれないかな…?私も眠くなってきちゃった…。」

「いいよ。香織ちゃんは寝ていてね。」

そして、私は玲ちゃんに悠祐を任せ、眠りについた。