「香織…?起きて!」
「ん…?」
「もう、8時だよ?お菓子食べてから寝よう?」
「あ、そっか!」
優と蒼はあれから目を合わせようともしない。
玲ちゃんは、ずっと悠祐を見ていた。
私はリュックからお菓子を出し、みんなに配った。
「悠祐はどんな感じ…?」
「衰弱していくよ…。」
玲ちゃんは泣いていた。
「死なないで…。ダメだよ…。私、まだ言ってないの…!」
もしかして…。
玲ちゃんって…。
私は玲ちゃんはそっとしておくことにした。
そして、他のみんなでお菓子を食べた。
量は少ないので、まだお腹は空いている。
だけど、いつまでここにいるかわからない。
みんな、食べ終わると、それぞれで寝始めた。
私はさっき、寝てしまったから、眠くなかった。
だから、悠祐に付き添うことにした。
「玲ちゃんも寝よ?私が見守っておくから。」
「うん…。」
そうして、私以外全員が寝た。