そのとき。

遠くに日記が落ちているのに気づいた。


私はその場所に行った。日記は二つあった。



4月27日

また鈴の音を聞いてしまった。
大抵、放課後に一人でいるときこえてくる。



5月7日

連休明け。だるい。
この連休の間に行方不明者が出た。
噂によると、女の人が鏡の中に連れ込んだらしい。



あの鏡の中の女は当時も人を連れ込んでいたんだ…。

「香織?何してるの…?」

恵がいた。

「日記が見つかったから。」

私は恵に日記を渡した。

そして、みんなのところに戻った。

みんな、座りながら、ずっと黙っている。

しばらく沈黙が私達を包んだ。

私は時間を見た。

いつの間にか、6時になっていた。

何だか疲れた…。

私はゆっくりと目を閉じた。

そして、そのまま寝てしまった。