「やめろぉぉぉぉおお!!うあああ!」
悠祐がまだ苦しんでいる。
早くしなきゃ。
「香織、どうすればいいんだ?割るか?」
「ダメっ!割ったら霊が解放されてしまう。その鏡の裏の呪いを消せれば…。」
ああ!
もう、どうすればいいの?!
私は急ぐと、何も閃かないのだ。
「香織!あの血でこの呪いの文字を見えなくしちゃえばいいんじゃないか?」
蒼は蛇口を指差しながら言った。
そうだ!
濁せばいい!
わからなくしてしまえば!
私は鏡を洗面台に置いて、蛇口を回した。
そして、流れてきた血を、鏡の裏にかけた。
でも、血は、ただただ流れていくだけ。
「蒼!トイレットペーパーある?」
「あるよ!はい!」
私は蒼からトイレットペーパーをもらうと、トイレットペーパーに血を湿らせ、その紙で鏡の裏を擦ってみた。
すると、少しずつだけど、文字が消え始めた!
「このまま擦れば、消えるはず!」
私は手が真っ赤に染まるのも構わずに、ただ必死に鏡を擦った。

