私は、クラスの男子を誘うことにした。


でも、どの男子も話しにくいや。


それに、今はまだ朝だから、登校していない人もいる。



今は無理か。


そう思ったときだった。


「お!香織、おはよ!」
「あー!蒼!」


教室に入ってきたのは、篠塚 蒼(しのづか あおい)。私と保育園からの幼馴染みだ。



蒼も、怖いものが大好きで、よく呪いの儀式とかを一緒にやったりしていた。


「なあ、何だか玲と恵が暗いけど…。」

「ああ、隣の廃校に肝試しに行こうって誘ったの!」
「マジかよ。マジで行くのか?!」

「うん!あ、蒼も行く?」

「え?俺?!」

「うん。」
「い……く。」
「本当?!やったぁ!あ、他に男子二人誘っといて!」

「OK!」


私は、恵達のところに戻った。



「蒼誘っといたよ!あっさりOKしてくれたよ?」

「あいつはバカだからね。」

恵が、蒼にひどいことを言った。

「いや、あんたの方が、よっぽどひどいからね!」

「ええ?!私の心読んだ?!」

「いや、言ってたよ…。」


気づかなかった…。