私達は今度は3階にみんなで向かった。


悠祐は蒼と優に支えられながら階段を上がっていた。


また階段で「ギシッ、ギシッ」と言う音が聞こえた。

悠祐はやっぱり衰弱していく。

なんでなんだろう…。


謎は深まるばかりだ。

もしかすると、科学では証明できない現象。

つまり、心霊現象の1つなのかな?


そんなことを考えながら3階についた。

さっき襲われたところ…。

少し怖かった。

3階は、家庭科室や、視聴覚室がある。


でも、家庭科室には入れなかった。

天井が崩れて、木材が落ちていて入れなかったのだ。


そして、私達はあのトイレに行くことにした。


「香織ちゃん…。霊が攻撃的だよ…。危ないよ。」

玲ちゃんが怯えている。


そうとうヤバイんだろうな。

でも、絶対にあの鏡を調べなくちゃ。

みんながいれば、さっきみたいにはならないはず。


私はそう思っていた。

すると。

「う、うああああ!!ぐっ!ああ!」

突然悠祐がうめき出した。

「どうしたんだ!大丈夫か?!」

「悠祐?!」

「大丈夫かよ!」

みんなで声をかけた。

「さ…わるな…!近づくな…!」

だけど、悠祐はまだ何かおかしい。

「悠祐、大丈夫だ。俺たちは何もしない。だから、落ち着け。」

「う…るさい…!」

私はその声が悠祐じゃないとわかった。

声は悠祐だけど、言葉を発しているのは悠祐ではない。

つまり、誰かが取り憑いてるのだ。