「だって、諦めていたら何もできるはずないじゃん。だったら、根拠なんかなくても、例え、100%無理だとしても、希望を持っていた方がやる気が出るんじゃない?」

「うん…。」

「まあ、こんなことになったのは香織せいなんだけどね。」

「うっ…。」

私は何も言い返せなかった。

「でも、今更誰のせいだとか言っていたって、何も変わらないもん。だから、協力しあって頑張ろうよ。」

「うん…!ごめんね…。」

「大丈夫だよ!別に悪い風には思ってないから!」

私はなぜか、泣いてしまった。

本当はずっと我慢していた。

泣きたいけど、私が泣いたりしたら、みんなが困ると思って。

私には泣くしかくもないと思って。


でも、もう我慢できなかった。

すると、恵は私を抱き締めて、ずっと、「大丈夫、大丈夫」と言ってくれた。

それを見てか、玲ちゃんも私に抱きついてきた。


みんな…。


こんな私を信じてくれるの…?

好きでいてくれるの…?


優しすぎるよ…。