こんなタイミングで…?!
はやくトイレから出ないと…!
だけど、何故か鏡が気になる。
でも、見てしまったら終わりな気がした。
私は必死にこらえて鏡は見ないようにした。
だけど、トイレから出たくはなかった。
理由はわからないけど…。
そして、私は我慢できなくなり、ついに鏡を見てしまった。
そこには…。
「あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
目がない女の霊がいた。
すると、私の腕をつかんできた。
「いや!放して!」
私はその腕を振り払おうとした。
でも、力が強くて放すどころか、私の腕に指が食い込んできた。
「やだ!やだ!痛いよ!やめてぇ!」
私がどんなに叫んだって、何もかわらない。
そのうちに、だんだん身体が鏡の中に引きずられてきた。
「誰か…。助けて…!」
もう、腕は鏡の中に入ってしまっている。
ああ…。
もう、ダメだ…。
みんな、ごめんね…。
みんなを巻き込んでおきながら、私がいなくなっちゃうなんて…。
許して…
私の身体の半分が鏡の中に入ったとき。
「香織!!」
「蒼!!助け…」
もう、口が鏡の中に入った。
すると、蒼が、わずかに出ている私の左腕を掴んだ。
そして、蒼の力で私の身体を引っ張った。

