そのとき、私はひらめいた。


不規則に並んでいると思った目の絵は、3つだけきれいに斜めに並んでいた。

そして、あのマス目に書かれている数字の斜めの数字には、

427

とある。


あれだ…。


私は、すぐに1年1組の教室に戻った。

「香織!どこに行くんだ!」
「ちょっと待ってて!」

私は蒼にそう言って、教室に入った。


そして、あのダイアル式の鍵の数字を、427に合わせた。

すると…


カチッ。

小さな音が鳴り、鍵があいた。


棚の扉を開けると、中にはセロハンテープと、ドライバーが入っていた。


使いそうだ。
私は、ドライバーとセロハンテープをリュックに入れた。


「香織、何してたの?」
「あの棚の鍵をはずしたの!理科室の黒板に書かれていた数字は、あの鍵の数字だったのよ!棚の中にはドライバーと、セロハンテープがあったよ!一応、リュックに入れといた。」

「でも、ドライバーなんて、どこで使うのよ…。」

「まあ、とりあえず持っとく!」

そして、やっと私達は先に進んだ。

音楽室は鍵はかかってなかったので、簡単に入れた。