やっぱりダメだ…。


私はそれでもずっと試し続けた。


その間に、蒼と優も起きていた。


「香織ちゃん、大丈夫?」

「大丈夫。」


やっぱり優は嫌いだから、冷たく返事した。


「香織、もうそれは終わりにして、二人を探しにいこう。」


蒼が言うので、私は試すのをやめた。


そして、1組からでた。
まだ少しやりたかったけど…。


1学年の通路を過ぎて、右に曲がった。
そこには、理科室と、音楽室があった。


だけど、理科室は鍵が閉まっていた。


すると、理科室の横に、小さい何かが落ちている。


私が近寄って見てみると、それは、理科室の鍵だった。


都合がいいような気もするが、私はすぐに理科室の鍵を取って、そして、ドアをあけた。



暗い理科室に、不気味な骨の標本が浮かび上がる。


しかも、その骨には血がついていた。


「香織、二人を探さないのか…?」

「でも、まずは理科室を見てから!」

「わかったよ…。」


私はみんなを理科室の外で待たせて、一人で探した。


すると、理科室の棚の上に、図書室の鍵があった。


一応、使うかもしれないので、リュックのポケットに入れておいた。


そして、その棚には、使い道がわからない赤色の積み木みたいなものがあった。


だけど、私は関係ないと思い、スルーした。



そして、私が理科室から出ようと正面を見たとき、黒板に文字が書かれているのに気がついた。



しかも、それは数字。


何かマス目のようなものに、数字があり、そしてその横には、不規則に並んだ目のような絵が6つくらい描かれていた。



「香織、まだ?もう、立ってるのが怖いんだけど…。」


恵が怯えた声で言ってきた。


「待って!何か黒板に書かれているの!」



私はそう言いながら、黒板をずっと見ていた。