どれくらい時間がたったのかわからない。
私は目を開けた。
ここは…
どこだろう…。
記憶がない。
何でここにいたんだっけ?
私の隣には、人骨があった。
何だか運ばないといけないような気がして、私は制服にくるまった人骨を持った。
奥にはしごがある。
あっちから外に出られるみたいだ。
私は人骨を持ちながら、ゆっくり登った。
そして、登りきり、私は周りを見た。
そこは、森の中だった。
でも、近くで車が走っている音がする。
近くに道があるんだろう。
私は音を頼りに進んだ。
そして、視界が開け、目の前には大きな道があった。
結構人通りが多かった。
すると、一人の女の人が声をかけてきた。
「あら!あなた、大丈夫?怪我をしているし、洋服も汚れているわよ?」
「記憶がないんです…。」
私がそう言うと、女の人は、病院に連絡してくれた。
私が持っていた人骨は、警察に届けられた。
私は救急車に乗って、病院に来た。
そこで色々と治療などをしてもらった。
「あなた、親の名前は覚えてる?」
「えっと…。理恵(りえ)だった気がします…。」
「あなたの名字は?」
「遠野です。」
「学校とか、家の場所、覚えてる?」
「いえ…。全く。」
「ありがとう。向こうで休んでていいよ。」
看護婦さんに言われ、私は椅子に座った。
何か思い出せそう何だけどな…。
でも、やっぱり思い出せなかった。
そして、約一時間後に、お母さんが来た。
それと、誰かわからない人も。
私と同い年に見えるけど…。
「「香織!!」」
みんないっせいに声をかけてきた。
「よかった、生きてたんだね!蒼に聞いて、死んじゃったのかもって泣いたんだよ?」
「香織、3日も行方不明になってたんだ。何でもなくてよかった…。」
二人とも色々と言うけど、訳がわからない。
「あ、あの~…。だ、誰ですか…?」
「「え?」」
二人揃ってそう言った。
「嘘でしょ…。忘れたの…?」
「え、えーっと…?」
私がそう言うと、二人のうち、女子の方が泣いてしまった。

