着いた場所はここら辺のホテルだった。

中に入るともうあの男人と男のひとの母親と父親がいた。

まさかと思って回りをみわたすとあいつぱぱがきていた。

「莉愛。こっちだ。早くきなさい。」

「莉愛。相手のひととぱぱを待たせちゃいけないでしょ?早くいきましょ?」

この人たちはまるで家のことが嘘と思えるほどに私に笑顔を向けてきた。

『______』

私は無言なまま座った。

こんな家族嘘なのに。全部偽りなのにきずかないの?

すると私はお見合い相手の人と目があった。

彼の表情はどこか寂しそうな気がした。

ニコっと私に笑いかける。

でも、この人達と一緒で"偽りの笑顔"

私になんて興味がない。1㎜も。

「和真です。よろしくお願いします。」

そういって笑ってるけど全部嘘。

この人の笑顔に恐怖さえも覚えた。

『莉愛で、す。よろしくお願いします。』

笑ったつもりだったけど絶対顔ひきつってる。