とぼとぼ、歩いてコンビニに向かう。

「莉愛」

『優くん?この間ぶりだね。』

「あぁ。そうだな。なんで、ここに?」

『コンビニに行こうと思って。』

一人きりの家は寂しすぎる。

「そっか。なら俺も暇だしついて行く。」

『え、悪いよそんな。』

「ダメだ。俺もついて行く。ちょうど俺も欲しいもんあったしな。」

そう言われると返す言葉がない。

『____わかった。』

私は渋々うなずいてコンビニに言った。

私はお菓子をちょっと買ったけど優くんの手にはなんもない。

『優くん欲しいものはあった?』

「いや、ちょっと売り切れだった。」

『そっか。じゃあ行こっか。』

「そうだな」

本当は売りきれだなんて嘘。

欲しいものがあったなんて嘘。

私を心配してほんとはついてきてくれた。

『ありがとう。』

そうゆうと、優くんはニコッと笑って私の頭に手をおいてなでてきた。

ありがとう。もう一度心の中でお礼をゆう。

「なぁ。俺さ医者になりてぇんだ。親父がさ医者で院長やってんだ。」

ゆっくりと優くんが喋りだす。

『もしかして、優くんのお父さんって優真さん?』

「あぁ。」