そして、数週間後。 球技大会がやってくる。 あの日以来、練習はほどほどにすることにしていた。 だから体調も良くて、あたしのクラスは決勝までこられた。 でも決勝の相手は、バスケ部の人が多いクラスで、なかなか点を取ることができない。 時間は残り少し。 あたしのクラスは負けている。 そのとき、観客席の方から声が聞こえた。 「紗梨っ。入る!」