ｶﾞﾗｶﾞﾗ……ﾋﾟｼｬﾝ

二人が出てって俺と蓮だけになった。

最初、千景ちゃんを見たときは吃驚した。全身びしょ濡れで左頬が赤く腫れていたから…。
薫は兎に角焦ってるし、何かを隠していた。
それが…この理由だったのか。

稔｢これからどうするんだよ…｣

蓮｢いじめた奴等を潰しにいく。話はそれからだ。｣

っ…こりゃあもう怒ってるじゃなくてキレてるだな…。

稔｢程ほどにしろよ。でも、中途半端に注意するだけじゃまた千景ちゃんに危害が及ぶからな。気を付けろよ。｣

蓮｢あぁ。｣